七世代をガチで巫山戯きったポケ勢から見た景色
第七世代。それはポケットモンスターサンムーンからウルトラサンムーンまでの約3年間の事を指す。
Z技の登場や疾風の翼の仕様変更により、環境が第六世代とは大きく異なった。
ガブリアスの使用率転落。カプやミミッキュ等のフェアリーの増加、それに伴う鋼、炎の増加……
話を少し変えて第六世代。フェアリータイプの追加に伴い、タイプ相性が変化した事はよく知られている。
それによって鋼タイプは、それまで半減にできていた悪、ゴーストが等倍になった。
いや、なってしまった……
先程も名前の上がったミミッキュ。化けの皮によって攻撃を無効化できるだけでなく、剣舞、呪い、電磁波、鬼火、挑発、みちづれ、トリックルームなどの補助技、ドレインパンチ、ウッドハンマー等の広すぎる技範囲を持つ、第七世代の覇者。
シングルレート使用率ランキング堂々の1位を獲得するこのポケモン。
だが私の考えるミミッキュのヤバさはそこでは無い。
じゃれつく。ミミッキュのメインウェポンその1。鋼、炎には半減される。ドラゴン、格闘、悪には2倍で通る。
シャドークロー。ミミッキュのメインウェポンその2。先程上げたタイプ相性の変更により、等倍範囲がえげつない。ノーマルには無効、悪には半減される。ゴースト、エスパーには2倍で通る。
この2つを両方半減以下に抑えられるポケモンは、七世代までではカエンジシのみというのも恐ろしい。
つるぎのまい。通称剣舞。攻撃を2段階上げる。1段階事に50%上がるので、2段階で2倍。つまり一回使えば攻撃力が2倍になる。
剣舞した後のミミッキュのじゃれつくは、カエンジシを一撃で倒せる程の威力。当然カエンジシではミミッキュに勝てない。
かげうち。恐ろしい事にこのポケモン、先制技まで覚える。タスキで耐えようが何しようが関係ない。この技でトドメを刺される。
これだけでも脅威なのに、更に色々と覚える訳だからもう手が付けられない。え?チート?
更に前述の化けの皮。攻撃が1回無効化されるという……
更に更にS96。ポケモンの中で数の多い95族を上回る速さなので、遅いポケモンでは厳しい物がある。
このポケモンの対策としてよく耳にするのがテッカグヤ、ナットレイである。
耐久が高く、じゃれつくを半減できる。
……がしかし。
テッカグヤでは剣舞ゴーストZを耐えられず、ナットレイではドレインパンチの餌食になる。どちらも呪いや鬼火に弱いなど、ミミッキュの対策というのは難しい物だった。
話は変わるが、私はマイナー勢である。ヌメルゴンを相棒として数年間やってきた。
マイナーなポケモンが何故使われないのか。
それは偏に、「足りないから」だろう。
火力はあるものの素早さが足りないドラミドロ、耐久力が高いものの回復手段が足りないヌメルゴン、素早さは申し分無いが、火力も耐久も足りないエモンガ……
他にも様々なマイナーポケモンを使ってきたが、メジャーなポケモンに比べても
火力が足りない。
耐久が足りず、サイクルも満足に回せない。
素早さが足りず、肝心な所で一撃入れられない。
等々、歯痒い思いをしてきた。
とゆうより、弱いポケモンが強いポケモンに勝つのが難しかった。
私が使ってきたポケモンは100体を超える。
その中でミミッキュに勝てた、或いは勝てる可能性があったポケモンは僅か3体だった。
そのポケモンは他の強いポケモンに駆逐され、まともな試合ができなかった事も少なくない。
四天王カリンの名言には、
そんなの ひとの かって
ほんとうにつよい トレーナーなら
じぶんの すきな ポケモンで
かてるように がんばるべき」
とある。しかしそれは事実だろうか?
そんなの人の勝手
勝つのが困難すぎる」
これがこの第七世代を、マイナーポケモンのみで駆け抜けた私の結論である。
ただ、それでも。
この第七世代。
最っ高に楽しかった!
剣盾に行くのが勿体ないくらいには。